男装即バレ従者、赤ちゃんを産んだらカタブツ皇帝の溺愛が止まりません!
「ゼネダ様にはお見通しですね。私なりに、サイラス様と同じ目線で物を見て、同じ困難を分け合える存在を目指そうと決めました。ですが、私は本当に未熟で……ですからゼネダ様、ダボット様、私が至らない時はどうかお力をお貸しください。おふたりを頼りにしております」
 一緒に親になっていくように、私たちなりの夫婦の形を一緒に築いていけたらいい。私はサイラス様と同じ景色を見て、同じ悩みを共有し、困難を共に乗り越えていく。
 私とサイラス様は永遠を誓う夫婦だから、彼に与えられるばかりではなく共に支え合える存在を目指そう――。これが、私がひと晩を経て固めた決意だった。
「皇妃様からそのようにおっしゃられては、力を尽くさぬわけにはまいりませんね。お任せください」
「及ばずながら、自分もセリーヌ様が窮した時は必ず力になります」
「ありがとうございます! おふたりにそう言っていただけたら百人力です」
 私が興奮気味に感謝を告げれば、ふたりはスッと腰を落とし臣下の礼を取ってそれに応えた。
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