虐げられ幼女は、神子だろうと聖騎士パパ&もふもふお兄ちゃんたちと平凡に生きたい
緑色の宝石が輝き、ぱちりと静電気の音がした。
「ねえ、これって」
「だから言ったろ」
目の前のものが信じられず、声に興奮を滲ませるアルトリシアに対し、サフィはさらりと答える。
「お前は魔石から力を引き出せねェ。その代わり、与えられる」
宝石はアルトリシアの前で小さな雷を生み出し、ぱちぱちと火花のように弾けていた。
「でも変だよ。緑は風の力が出てくるんだもん。電気なんて出てこないはずだよ」
「そういう決まりごとは俺たちの中にねェ。人間が色で判断して勝手に選り分けてるだけだろ」
アルトリシアと一緒に髪飾りを覗き込んでいたルブが笑う。
「ねえ、これって」
「だから言ったろ」
目の前のものが信じられず、声に興奮を滲ませるアルトリシアに対し、サフィはさらりと答える。
「お前は魔石から力を引き出せねェ。その代わり、与えられる」
宝石はアルトリシアの前で小さな雷を生み出し、ぱちぱちと火花のように弾けていた。
「でも変だよ。緑は風の力が出てくるんだもん。電気なんて出てこないはずだよ」
「そういう決まりごとは俺たちの中にねェ。人間が色で判断して勝手に選り分けてるだけだろ」
アルトリシアと一緒に髪飾りを覗き込んでいたルブが笑う。