生まれ変わったら愛されたい〜元引きこもりニートの理想の異世界転生〜
「ヤエル妃が君の魂をその身に宿す確率はかなり低かった。そもそもハルルがヤエル妃との再会を求めなければ成立することもなかったんだよ」
ミシェルの言葉は、ハルルの心の中に思いの外スッと入ってきた。
転生したという事実だけとっても天文学的な確率のはず。
それが、愛しい人のもと限定となるとさらに確率は減る。
これだけでもハルルは十分恵まれているのだ。
何が”贅沢なんて言わない”だ。
十分贅沢すぎるじゃないか・・・。
ハルルは恥ずかしくて思わず両手で顔を隠した。
「それに番の儀式が成立するためにはお互いの想いが最も重要視されるんだ。だからハルルが僕からの口付けを受け入れた時点で、ハルルの気持ちは伝わってきたんだけど」
いや、あれはハルルが受け入れたというよりも、無理やり奪われたというか、何というか・・・。
・・・ええ、わかってますよ。
結局は受け入れて、その甘さに酔ってしまったのですけどね、認めるしかないよね、恥ずかしいですけれども。
「でもね、ハルル」
切羽詰まったミシェルの声に驚いて、顔を覆った指の間からミシェルを見ると、泣き笑いのような顔で微笑むミシェルがいた。
「僕は20年間、ずっとハルルの言葉を求めていた。僕のことを好きだと、男として求めてくれているという、その言葉を」
ハルルはミシェルの言葉を聞いて、自分に両腕をついて覆いかぶさる状態のミシェルを引き寄せ、ギュッと抱きしめた。
ミシェルの言葉で、ハルルは悲しくて残酷な現状を瞬時に理解した。
ミシェルとて、今まで我慢を強いられていなかったわけではないのだ。
世間向けの兄として、阿吽の番の片割れとして、時が満ちるまではハルルに真実を伝えることはできない。
確かに、ミシェルの行き過ぎたシスコンぶりは真実を隠しきれていなかったと言えないこともないが、事実、ミシェルはハルルを甘やかしつつも、男としての恋情をずっと我慢してくれていたのだ。
ハルルは自分が傷つかないために、ミシェルの言葉や態度を軽くあしらってきた。
それがどれだけミシェルを傷つけたのだろう。
”自分がされて嫌なことを他人にしてはいけない”
そんな当たり前のことを忘れ、ハルルはミシェルの愛情に甘えて、ミシェルの想いをずっと蔑ろにしてきたのだ。
「ミシェル、ずっと、大好きだったの・・・。兄としてではなく、一人の男性としてよ?だけど、兄妹と信じてたのに、そんな想いがミシェルにバレたら気持ち悪いって思われると信じていて・・・」
「うん」
「ミシェルがいずれ誰かのもとに行ってしまうのが怖かった。見捨てられるのが死ぬほど辛かった。だから、だから・・・」
「うん」
クルンと横抱きにされ、ミシェルの胸元に引き寄せられたハルルは、気づいたらエグエグと嗚咽を漏らしていた。
本音を伝えるのは勇気が言ったが、黙り込むことでミシェルをこれ以上傷つけるのは本意ではない。
ならば、素直になるしかない。
結果として、ハルルは目の前のミシェルに極上の笑顔を取り戻すことに成功した。
抱きしめられても、今までのように複雑な気持ちや罪悪感を感じなくなったことは僥倖だ。
ハルルは抱きしめてくれるミシェルの細マッチョな腕に頬を擦り寄せ、心からの満足感を得るのだった。
ミシェルの言葉は、ハルルの心の中に思いの外スッと入ってきた。
転生したという事実だけとっても天文学的な確率のはず。
それが、愛しい人のもと限定となるとさらに確率は減る。
これだけでもハルルは十分恵まれているのだ。
何が”贅沢なんて言わない”だ。
十分贅沢すぎるじゃないか・・・。
ハルルは恥ずかしくて思わず両手で顔を隠した。
「それに番の儀式が成立するためにはお互いの想いが最も重要視されるんだ。だからハルルが僕からの口付けを受け入れた時点で、ハルルの気持ちは伝わってきたんだけど」
いや、あれはハルルが受け入れたというよりも、無理やり奪われたというか、何というか・・・。
・・・ええ、わかってますよ。
結局は受け入れて、その甘さに酔ってしまったのですけどね、認めるしかないよね、恥ずかしいですけれども。
「でもね、ハルル」
切羽詰まったミシェルの声に驚いて、顔を覆った指の間からミシェルを見ると、泣き笑いのような顔で微笑むミシェルがいた。
「僕は20年間、ずっとハルルの言葉を求めていた。僕のことを好きだと、男として求めてくれているという、その言葉を」
ハルルはミシェルの言葉を聞いて、自分に両腕をついて覆いかぶさる状態のミシェルを引き寄せ、ギュッと抱きしめた。
ミシェルの言葉で、ハルルは悲しくて残酷な現状を瞬時に理解した。
ミシェルとて、今まで我慢を強いられていなかったわけではないのだ。
世間向けの兄として、阿吽の番の片割れとして、時が満ちるまではハルルに真実を伝えることはできない。
確かに、ミシェルの行き過ぎたシスコンぶりは真実を隠しきれていなかったと言えないこともないが、事実、ミシェルはハルルを甘やかしつつも、男としての恋情をずっと我慢してくれていたのだ。
ハルルは自分が傷つかないために、ミシェルの言葉や態度を軽くあしらってきた。
それがどれだけミシェルを傷つけたのだろう。
”自分がされて嫌なことを他人にしてはいけない”
そんな当たり前のことを忘れ、ハルルはミシェルの愛情に甘えて、ミシェルの想いをずっと蔑ろにしてきたのだ。
「ミシェル、ずっと、大好きだったの・・・。兄としてではなく、一人の男性としてよ?だけど、兄妹と信じてたのに、そんな想いがミシェルにバレたら気持ち悪いって思われると信じていて・・・」
「うん」
「ミシェルがいずれ誰かのもとに行ってしまうのが怖かった。見捨てられるのが死ぬほど辛かった。だから、だから・・・」
「うん」
クルンと横抱きにされ、ミシェルの胸元に引き寄せられたハルルは、気づいたらエグエグと嗚咽を漏らしていた。
本音を伝えるのは勇気が言ったが、黙り込むことでミシェルをこれ以上傷つけるのは本意ではない。
ならば、素直になるしかない。
結果として、ハルルは目の前のミシェルに極上の笑顔を取り戻すことに成功した。
抱きしめられても、今までのように複雑な気持ちや罪悪感を感じなくなったことは僥倖だ。
ハルルは抱きしめてくれるミシェルの細マッチョな腕に頬を擦り寄せ、心からの満足感を得るのだった。


