LOVEDANGER~元ヤン御曹司と悪女OLの身籠り溺愛婚~
私は、当時の事を鮮明に思い出す。
あれは、いつもの下校中の時。
当時仲良しだったみっちゃんとバイバイした後、一人で歩いていると。
「なぁ、山田。
お前最近名字変わったの、親が離婚したんだろ?」
クラスの男子で、前々から嫌いだと思っていた、その男子Aが私の前に立ちはだかって来た。
「父親が、浮気したんだろ?」
その男子Aの小判鮫のような男子Bも、そう私をからかう。
もう一人居た男子Cは、特に私をからかうネタがないのか、
私の顔を見て、ケラケラ笑うだけ。
それは、両親が離婚して、一週間経った時の出来事。
私の両親は、そのクラスの男子達が言うように離婚しており。
これもまたその通りで、父親が浮気した。
そして、慰謝料代わりに家を母親に渡して、
父親が出て行く形となった。
「……」
今の私ならば、こんな奴らに倍返しで言い返せたかもしれないけど。
その頃の11歳の私は気が弱くて、
その目に溢れんばかりの涙を貯めて、
背負っているランドセルの肩紐を両手で握りしめるしか出来なかった。
リコン、リコン、ウワキ、ウワキ、
と、その男子は口々に私を責めるように叫ぶ。
私が悪いわけじゃないのに…。
私は耳を塞ぐ事も出来ず、俯く。