意地悪な副社長との素直な恋の始め方

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駅へ向かいながら、月子さんに連絡すれば、『帰宅しています。ちなみに、今日はハジメくんたちと手巻き寿司パーティーよ!』と返事が来た。


(ミミちゃんとナナちゃんもいるのかな? 何かお土産あった方がいいよね? 月子さんも……甘いものか、やっぱり)


双子ちゃんたちとは、居候生活をやめて以来、会っていない。
駅前の老舗ケーキ屋さんで、双子ちゃんたちと月子さんが好きそうな、カスタードクリームと生クリームがたっぷり入ったWシュークリームを買ってみた。


「こんばんはー! 偲月です」

「いらっしゃい、偲月さん」

「あの、これ、シュークリームです。ミミちゃんとナナちゃん……月子さんも好きそうだから」

「まあ、ありがとう! ここのシュークリーム、大好きなのよー。時々、一ダース買っちゃうの」

(いちだーす。つまり、十二個。ひとりで、十二個。しかも、日持ちしないから、一日、長くとも二日間で十二個……わたしには、無理)

「は、はは、お気に召していただけて、よかったです」

「今日は、スペシャルゲストもお招きしてるのよ」

「スペシャルゲスト?」


初対面の人ならちょっぴり緊張すると思いつつリビングに向かえば、そこにはスペシャルでもなんでもない、見慣れた顔があった。


「シゲオ」

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