意地悪な副社長との素直な恋の始め方


朔哉は、いつもわたしが困っている時、助けを必要としている時、そこに居て、手を差し伸べてくれる。

意地悪だけど。
ぜんぜん素直じゃないけれど。
時々、ものすごく腹が立って、大キライだと叫びたくなるけれど。

喧嘩しても仲直りせずにはいられないし、手が離れたら繋ぎたくなる。

苦しくて、辛くて、悲しくて、放り出したくなるときもあるけれど、好きだと思う気持ちはなくならない。
たぶん、放り出したとしても、失くしたと思っていても、きっとあちこちぶつかって、跳ね返って、わたしの元へ戻って来る。

もしも、戻れなくなったとしても、きっと朔哉が見つけて、取り戻してくれる。


このピアスみたいに。

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