子作り政略婚のはずが、冷徹御曹司は蕩ける愛欲を注ぎ込む
「琴葉より私の方が世間に詳しいんだから、黙って買えばいいの。はい、とりあえず一着目ね」

 いつの間に手にしていたのか、弥子がカゴの中にネグリジェを入れる。

 私がこんな服を着て現れたら、保名さんは驚くのではないだろうか。今まで一度も寝間着姿で鉢合わせたことはないけれど。

 でも、彼は私との間に後継ぎを作る義務がある。だとしたら、『普通の新妻』らしい服を用意しておくべきか。

「これもいいんじゃない? 琴葉がこんなの着てるって知ったら、笑っちゃうけどね」

 弥子は私に意見を求めず、次から次へと下着をカゴに入れていった。

< 100 / 381 >

この作品をシェア

pagetop