子作り政略婚のはずが、冷徹御曹司は蕩ける愛欲を注ぎ込む
 ピンクや白ならばいいけれど、目を見張るような赤や、妖艶な雰囲気を漂わせた黒はどんな顔で身に付ければいいのだろう。

 困惑はしたものの、弥子とのこうした時間は楽しかった。

 自分はかわいいものを見るのが好きなのかもしれない、と思いながら彼女と一緒に買い物を続ける。

 ただ、さすがに数は制限させてもらった。私が持っているお金は私のものではなく、保名さんから預かっているものだ。

 弥子は不満げだったが、カードの使い方も教えてくれた。保名さんが教えてくれた暗証番号は、こういう形で使うものだったのかと感心したのは内緒だ。

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