子作り政略婚のはずが、冷徹御曹司は蕩ける愛欲を注ぎ込む
 しかし、今はもう彼女の言葉を信じざるを得ない。

 男遊びが激しい? 何度もトラブルを起こした? 不安そうにすがりつく彼女が俺に慣れるまで、あんなに時間をかけたのに?

 素直に反応する彼女をかわいく思ったせいで、本当はベッドで労わりながら迎えるべきところを、ソファで強引に奪ってしまった。

「どうなってるんだ」

 呻くように漏れた声が、シャワーの音に掻き消される。

 彼女の両親と妹は、嘘を吐いていた。

 琴葉は彼らが言っていたような問題児ではなく、むしろ正反対の女性だった。

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