子作り政略婚のはずが、冷徹御曹司は蕩ける愛欲を注ぎ込む
幸せそうに浮かべた微笑みが瞼から消えなかった。
確かに俺は彼女に対して後継ぎが必要だと言ったが、今夜抱いたのはそれが目的ではない。
「……役目のために抱いたんじゃない。おまえが欲しくなったから抱いたんだ」
柔らかな髪を撫で、指を滑らせて頬をくすぐると、眠っていても触れられているのがわかったのか、ふにゃりと口もとが緩んだ。
俺はどう償えばいい。
心ばかりか、身体にも取り返しのつかない傷を付けてしまい、謝罪の言葉が見つからない。
俺の後悔も知らず、彼女は穏やかな眠りに身を委ねていた。
◇◇◇
翌朝、目を覚ますとベッドの上にいた。