子作り政略婚のはずが、冷徹御曹司は蕩ける愛欲を注ぎ込む
「いや、好意を持たれてるのはなんとなく気付いてたが……。そんなに前から俺を好きだったのか? だって、十歳かそこらだろ?」
正確に言えば、私が十歳で彼が十三歳の時だ。
「あんな些細なことで惚れるなんて、惚れっぽいにもほどが……」
「違うの。優しくしてくれたからうれしくて」
味方もおらず、家族だと認められない冷え切った日々に、初めて保名さんがぬくもりをくれた。
彼は私の傷が痛まないようにおまじないをかけてくれたのだろうけれど、あの日から彼を思い出す度に痛まなくなっていたのは心の方だ。
正確に言えば、私が十歳で彼が十三歳の時だ。
「あんな些細なことで惚れるなんて、惚れっぽいにもほどが……」
「違うの。優しくしてくれたからうれしくて」
味方もおらず、家族だと認められない冷え切った日々に、初めて保名さんがぬくもりをくれた。
彼は私の傷が痛まないようにおまじないをかけてくれたのだろうけれど、あの日から彼を思い出す度に痛まなくなっていたのは心の方だ。