子作り政略婚のはずが、冷徹御曹司は蕩ける愛欲を注ぎ込む
「当日、家の奴らになにを言われても気にするな。俺が好きなのはおまえだけだし、妻でいてほしいのもおまえだけだ。忘れるなよ」

 保名さんは私の家族になにをするつもりなのだろう?

 答えを与えられないまま、彼の言葉に頷いた。



 あっという間に一か月が過ぎ、イベントの当日になった。

 『古今東西の和の祭典』と称された催しは、今年が記念すべき第一回になるようだ。

 保名さんは海外に日本の伝統文化を伝えるイベントだと言っていたが、会場には海外からの招待客だけでなく、日本人の姿もかなり多い。

 大型の施設を借りていることからもわかるように、相当力を入れたイベントらしかった。

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