子作り政略婚のはずが、冷徹御曹司は蕩ける愛欲を注ぎ込む
 実家にいた頃、トーストにはどういったおかずが添えられていただろうか。スープやサラダ、他には目玉焼きかスクランブルエッグがあった気がする。

 思いついたメニューなら、料理経験のない自分にも作れそうだ。スープはお湯を沸かして野菜を入れればいいのだろうし、サラダも皿に生野菜を盛ればいい。目玉焼きだって卵に火を通せば完成だ。

 保名さんが見ている前で再び冷蔵庫から食材を取り出し、キッチン台に並べる。

 彼は私がきちんと仕事をこなせるか見ることにしたようだ。

 視線を感じるだけで、胸の奥が少しだけ騒ぐ。

< 63 / 381 >

この作品をシェア

pagetop