子作り政略婚のはずが、冷徹御曹司は蕩ける愛欲を注ぎ込む
 弥子は適当に街並みを歩き、駅から少し歩いた先にあるデパートへ入った。

 いくつもの服屋がひとつのフロア内に並んでおり、初めて自分の服を買いに来た私の胸を期待でふくらませる。

 着物なら家に余るほどあったが、ここでは逆に洋服の方が多い。それもなんだか新鮮に思えた。

 そんな中、ふと足が止まる。

 通りがかったのは下着の専門店だ。眩しいくらいきらびやかな下着が飾られている。

 レースをふんだんにあしらったものはかわいらしいが、なぜ、人に見られないことを前提にしたものの見た目を重視するのかは疑問だった。

「なに、下着が欲しいの?」

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