追放されたチート魔導師ですが、気ままに生きるのでほっといてください
「じゃあ、早くパナムちゃんのお父さんたちを探さないと!」

「もちろんそうするつもりよ。ダイアウルフの群れに会えるなんて滅多にない機会だからね。逃すわけにはいかないっ!」

 握り拳を作って勇ましく立ち上がるプリシラ。ルルがクロエの頭の上に顔を乗せてため息を漏らす。

「……んで、ここからどうやって村の男たちを探すんだ?」 

「この子に群れがいる場所まで案内してもらうわ」

 プリシラがテイムしたダイアウルフを頭を撫でる。

「村の男たちはダイアウルフを探しているわけだし、群れを発見できれば村の男たちとも合流できるはずでしょ? それに、先にダイアウルフの群れをテイムできれば、村の男たちが襲われることもなくなるし」

 プリシラがダイアウルフの背中にひょいと乗った。

「さあ、いくわよ! 早く乗ってルル、クロエ! ……って、何よそのすごく嫌そうな顔」

「……あっ」

 クロエが慌てて顔をゴシゴシとこする。

「まさか群れを探すのは嫌だなんて言うつもりじゃないでしょうね?」 

「いやいや、そういうことじゃないんだけど、なんていうか……その魔獣に乗るの?」

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