白鳥とアプリコット・ムーン ~怪盗妻は憲兵団長に二度娶られる~

「君は、黒い服も似合ったんだね……誰の色にも染まらない黒い服……だけどそれを脱がせることができるのは、俺だけだよな?」

 確認を取るようにひとりごち、ウィルバーはついに取り残された中途半端な黒レースのショーツを剥ぎ取った。
 寝台の上の全裸のローザベルは、これから彼に抱かれることを知らないまま、未だ気持ち良さそうに眠りつづけている……
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