恋の駆け引きはいつだって刺激的【完結】
そりゃそうじゃないか。
確かに私たちは以前、”する寸前”までした。それは確かなこと、だ。
でもあれは…流れというか雰囲気も相まってああなったのだ。
お風呂なんて明るいし、それに…いくら千秋さんの家のお風呂が広いからってすごく密着することになる…それだけで終わるのだろうか。
千秋さんは即答で嫌だと答えた私に吹き出して笑いだした。
「そんなにはっきり断る子、やっぱり君くらいだよ」
「だって、嫌なんです…」
もちろん申し訳ないという気持ちもある。私は目を伏せてごめんなさいと呟いた。
「でも俺も嫌だな」
「え?」
「どうしても桜子と一緒に入りたいんだけど、ダメ?」
「…それは、」
ずるい、こういうところは夏希君そっくりな気がする。
私は首を軽く横に振りながら”ダメ”だと意思表示する。でも、千秋さんも諦めない。
「君の”夫”なんだよ?俺」
「…」
「いうこと聞いてくれないの?」
”夫”
それを強調して言う彼に私は軽く睨むようにして千秋さんを見上げる。
その言葉は以前も聞いたことがあったし、その発言に負けて言うとおりにした。二度も同じセリフに揺れ動くなんてことはない、ない…はずなのに。
「桜子、」
そっと近づいて私の頬に触れる千秋さんは再度言った。
「いうこと聞いてくれないの?」
そんな甘美な声にわたしは頷いてしまった。
ズルいところは夏希君とそっくりだと心の中で呟いて。
確かに私たちは以前、”する寸前”までした。それは確かなこと、だ。
でもあれは…流れというか雰囲気も相まってああなったのだ。
お風呂なんて明るいし、それに…いくら千秋さんの家のお風呂が広いからってすごく密着することになる…それだけで終わるのだろうか。
千秋さんは即答で嫌だと答えた私に吹き出して笑いだした。
「そんなにはっきり断る子、やっぱり君くらいだよ」
「だって、嫌なんです…」
もちろん申し訳ないという気持ちもある。私は目を伏せてごめんなさいと呟いた。
「でも俺も嫌だな」
「え?」
「どうしても桜子と一緒に入りたいんだけど、ダメ?」
「…それは、」
ずるい、こういうところは夏希君そっくりな気がする。
私は首を軽く横に振りながら”ダメ”だと意思表示する。でも、千秋さんも諦めない。
「君の”夫”なんだよ?俺」
「…」
「いうこと聞いてくれないの?」
”夫”
それを強調して言う彼に私は軽く睨むようにして千秋さんを見上げる。
その言葉は以前も聞いたことがあったし、その発言に負けて言うとおりにした。二度も同じセリフに揺れ動くなんてことはない、ない…はずなのに。
「桜子、」
そっと近づいて私の頬に触れる千秋さんは再度言った。
「いうこと聞いてくれないの?」
そんな甘美な声にわたしは頷いてしまった。
ズルいところは夏希君とそっくりだと心の中で呟いて。