恋の駆け引きはいつだって刺激的【完結】
千秋さんが私の頬にキスを落として「いやらしいね」なんてエッチなことを言う。千秋さんの目はいつもとは違っていた。
口調は優しいのに、獲物を狙う獣の目をしていた。ドクン、大きく心臓が動く。


私のそこに入る指はまた音を立て動き出す。
膣内が痙攣しているのが自分でもわかる。腰が自然に動いて千秋さんの腕にしがみつく。止めてほしいという意味を込めて顔を横に振る。

優しいはずの千秋さんが止まってくれない。

「は、あ…ぁ…ち、あきさんっ…」
「可愛い、」

わかっているはずなのに、止めてくれない。
また、くる。
そう思った瞬間、先ほどと同じ衝撃がガツンと視界を揺らす。

「くる、し…っ…ぁ、」
「ごめん桜子、もう一回見せて」

あれ、こんな千秋さん知らない。知らない。
どうしたのだろう。普段は優しい、とてもやさしいのに…今は違う千秋さんがいた。

「んん、」

呼吸だけじゃない、全部苦しい。
急にくるあの感じ、あれが来る前が苦しい。そしてあれが来た後、止まらない指の動きにまた苦しくなる。

キスで口を塞がれる。
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