恋の駆け引きはいつだって刺激的【完結】
一歩、また一歩、私は後ずさりどうしようか必死に頭の中で考えてはいるものの、”見つかってしまう”というのは想定外だった為、肩を落として諦めた。
「どうしたの?!しかもサングラスなんかして」
「あー、近くに用事があって…」
私の目の前まで来ると
用?と言って首を傾げる。まだ肌寒い時期だけどコートも羽織らずにジャケットのまま外にいる千秋さん含め社員たちの様子を窺いながら
「何かあったんですか?」
サングラスを外してそう聞いた。千秋さんは、苦い顔で長嘆すると
「実は社外持ち出し禁止の資料を持ち出して紛失した子がいて」
「…紛失」
「今、必死になって探してるんだ。家を出たときはあったらしくて電車通勤だから見つかるかどうか…そもそも社外秘じゃなくても紙の資料での持ち出しは禁止なんだ。すべてノートパソコンでっていう決まりがあるんだけど…」
「それって…あの人ですか?」
私は千秋さんの2メートルほど後ろで泣いている女性社員を指して言った。
うん、そうだよといった千秋さんの横を通り過ぎ、私は大股で彼女へ近づいた。
あなたが白川瑠璃子さんだということは知っている。いや、今知った。
ただそんなことは今はどうだっていいのだ。
「どうしたの?!しかもサングラスなんかして」
「あー、近くに用事があって…」
私の目の前まで来ると
用?と言って首を傾げる。まだ肌寒い時期だけどコートも羽織らずにジャケットのまま外にいる千秋さん含め社員たちの様子を窺いながら
「何かあったんですか?」
サングラスを外してそう聞いた。千秋さんは、苦い顔で長嘆すると
「実は社外持ち出し禁止の資料を持ち出して紛失した子がいて」
「…紛失」
「今、必死になって探してるんだ。家を出たときはあったらしくて電車通勤だから見つかるかどうか…そもそも社外秘じゃなくても紙の資料での持ち出しは禁止なんだ。すべてノートパソコンでっていう決まりがあるんだけど…」
「それって…あの人ですか?」
私は千秋さんの2メートルほど後ろで泣いている女性社員を指して言った。
うん、そうだよといった千秋さんの横を通り過ぎ、私は大股で彼女へ近づいた。
あなたが白川瑠璃子さんだということは知っている。いや、今知った。
ただそんなことは今はどうだっていいのだ。