幼なじみはトップアイドル 〜ちさ姉を好きになっていいのは俺だけ〜
「ドラマ初回のクライマックスがさ……」

 璃音はなぜか声をひそめる。
「壁ドンなんだよ。今さらって気もするけどさ」

 ち、ちょっと。
 顔を上げると、息がかかるほど間近に璃音の顔が!

 わー、肌、きめ細かくてきれい。
 いや、そんなこと思ってる場合じゃない。

 壁ドンなんて生まれてはじめてだから……免疫、ないんですけど。

 あれ。なんか動悸がやばくなったきた。
 
 この状況に身を置けば、誰だってドキドキするはずだけど……

 いや、相手は璃音だ。
 それにこれはただの稽古。

 そう思って平静を保とうとしたけれど、心臓は勝手に跳ね回り、顔はどんどん熱を帯びてくる。

 なにしろ、日本中の女子を虜にしちゃうトップアイドル、本気の壁ドン。
 半端なさすぎ。

 だから、そんな艶めかしい表情しないで。
 ヤバい。
 腰砕けそう。
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