冷徹弁護士の独占欲にママとベビーは抗えない【極上悪魔なスパダリシリーズ】
園田部長にそのくらい気を回してほしいところだ。


「俺は、新見さんの決断に賛成だ」


サイドブレーキを引いた彼のほうからそう言われて、少しホッとする。


「本当は後輩を助けてあげたいし、今後同じような思いをする人が出ないように、セクハラもパワハラも公にしてしまいたかったんです。だけど、毎日チクチク嫌みを浴びていたら、おかしくなってしまって」


食べられないし、夜も眠れない。
それなのに会社では戦闘態勢でいなければならず、もう限界だった。


「新見さんの気持ちはわかる。でも、訴訟となれば長い間その苦しみを背負い続けることになる。前も言ったが、俺は新見さんを死なせたくない」


死ぬなんて大げさだと思っていたけれど、このままこんな生活が続いたら絶対にないとも言いきれない。

八木沢さんに賛成してもらえて、ようやく肩の荷が下りた。
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