冷徹弁護士の独占欲にママとベビーは抗えない【極上悪魔なスパダリシリーズ】
彼の言う通りかもしれない。
反省を口にしたところで本心とは限らないが、それを証明する手立てがない。
だからといって、このまま働き続ける気力はもうない。
「そこで、友人の登場だ。〝示談に応じるなら弁護士に依頼するのをやめますよ〟という態度を示せばのってくる可能性がある。相手が素人なら負ける要素はない」
混乱している私は、なにをどうしたらいいのかわからない。
自信満々の八木沢さんに任せたほうがいい。
「わかりました。お任せします」
「うん。新見さんは退職させてくださいとだけ言えばいいから」
「お願いします」
私が頭を下げると、彼はアクセルを踏んだ。
「退職させてください」
社屋一階にある応接室に人事部の下川部長を呼び出して退職届を出すと「わかりました」とあっさり了承された。
「それで、そちらの方は?コンプラ違反がとかなんとか……」