冷徹弁護士の独占欲にママとベビーは抗えない【極上悪魔なスパダリシリーズ】
「そ、そうです。それで適任者を探していて、新見さんの異動が決まりました」

「それは間違いないですか?」


これは完全に尋問だ。
八木沢さんの目が鋭くなっている。


「はい、間違いありません」


部長が答えると、八木沢さんはにやりと笑う。


「それではこちらもどうぞ」


八木沢さんは再び再生ボタンを押した。


『経理は人が足りないとお聞きしましたが……』

『そうでもないよ。インテリア部のほうが足りないんじゃない?』


これはうっかりボイスレコーダーの録音ボタンを押したまま経理部に行ってしまい、録音されていた経理部の部長との会話だ。

まさか、これが役に立つとは。


「経理は足りているようですよ。人事が知らないわけありませんよね」


嘘を指摘された下川部長は、ガタガタと震えだす。

まるでテレビドラマでよく見る、法廷でのやり取りのようだった。
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