冷徹弁護士の独占欲にママとベビーは抗えない【極上悪魔なスパダリシリーズ】
「まあ、彼女も早くこの会社でされたことを忘れたいと思いますので、いくつか条件を飲んでいただければ訴訟は断念してもいいのですが」


声のトーンを下げた八木沢さんは交渉を始める。


「条件と言いますと?」

「園田さんとあなたの処遇です。最低でも降格、そして減給の懲戒処分を希望します」


職を失う私からしてみれば、降格や減給くらいでは悔しい。
けれど、それが一般的なようだ。


「ほかにもセクシャルハラスメントの被害に遭っている社員がいるとか。会社としては、その社員に対しても真摯な対応をしていただきたい。コンプライアンスを扱うのが、あなたのような意識の低い人では無理です。適切な人材を選ぶか雇うかして、きちんと部署を立ち上げてください。これは事業主の義務だそうですよ」

八木沢さんは語気を強める。


「わ、わかりました。上に報告して至急取りかかります」

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