冷徹弁護士の独占欲にママとベビーは抗えない【極上悪魔なスパダリシリーズ】
「あぁ、悪い。片づけておこうと思ったんだけど、疲れて寝た」


白い半そでTシャツを着て現れた彼は、ほどよく筋肉がついた腕でソファの上にあったワイシャツやネクタイを床に落とす。

片づけるって、まさかそれ?と口から出そうになったがこらえた。


「ここ座って」
「あれ、このソファ、カッシーヌですよね?」
「あぁ、そんな名前のブランドだったかも」


かもって!

カッシーヌは有名な高級家具メーカーで、一人掛けソファでも一脚五十万円以上することもざらだ。
三人掛けくらいになると百万超えるのも珍しくない。

よく見ると、ビールの缶が放置してあるローテーブルもカッシーヌだ。

それなのに洗濯物とごみ置き場になっているなんて信じられない。


「えぇっ、ちょっと……」


座るのももったいないようなソファをまじまじと観察してしまう。
庶民は欲しくても買えない逸品なのに。


「革が柔らかい」
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