冷徹弁護士の独占欲にママとベビーは抗えない【極上悪魔なスパダリシリーズ】
「新見さんは俺が仕事を依頼したんだろ。それに新見さんの前だと素でいても大丈夫だから、くつろいでる」


コーヒーに口をつけた彼は「やっぱりこの豆うまいな」と漏らした。


「どうして私の前だと素なんですか?」
「新見さんの取り乱した姿、結構見てるし」
「は?」


だから自分も見せても大丈夫だと?

そんなにひどい姿を見せたかしら……と一瞬思ったけれど、心当たりがばっちりあった。

八木沢さんと顔を合わせたときはいつも精神的に追い詰められた状態で、取り繕う余裕なんてなかったのだ。


「弁護士って、品行方正の代名詞みたいなんだよね。だから疲れるんだ」


なるほど。相談料を支払ったときの彼は凛々しく、言葉遣いも丁寧で、時折見せる優しい笑顔も、その〝品行方正〟というイメージにぴったりだった。

たしかに一日中あれでは気を抜けない。


「本当は、品行方正じゃないってことですか?」
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