冷徹弁護士の独占欲にママとベビーは抗えない【極上悪魔なスパダリシリーズ】
「知ってるだろ。交渉相手を脅したりするとこ」


私は小さく噴き出した。

あれは絶妙な揺さぶり方だった。
弁護士ではなく〝私の友人の八木沢さん〟だったから可能だったのだ。


「弁護士も大変なんですね。どうして弁護士に?」


賢かったからかしら、なんて安易な気持ちで尋ねたのに、なぜか彼の表情が曇ったので焦る。

聞いたらまずかった?


「稼げるからだ」


嘘をついている。私は直感でそう感じた。


「そういえばこのソファ、座り心地最高ですね」


私は慌てて話を変えた。


「そうか?」
「そうかじゃないですよ。体を包み込んでくれる心地よさはあるのに、沈みすぎず疲れない。最高です」


価格に見合った価値がある。


「それじゃ、好きなときに座りに来ていいぞ」

「ソファに座りたいから来ましたって、変な人じゃないですか」

「いまさらだ」


私の印象、どうなってるの?


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