冷徹弁護士の独占欲にママとベビーは抗えない【極上悪魔なスパダリシリーズ】
「いいですよ、もったいない」
「じゃ、着替え置き場にする」
「ダメ!」


ムキになって声をあげると、彼はおかしそうに白い歯を見せる。


「思った通りのヤツだ。見てると飽きない」
「私、面白がられてます?」
「もちろん」


あっさり肯定の返事をした彼は、再びチキンに手を伸ばした。



結局その日は、片づけだけで終わってしまった。

八木沢さんがご丁寧に家まで車で送ってくれると言うので甘えた。

アパートの前で降りたあと、開いた窓から彼に声をかける。


「洗濯物、たたんでおいてください」
「明日頼む」
「えー、そのくらいやりましょうよ」


難しい単語が口からスラスラ出てくるくせして、日常生活がまるでダメ。
ここまでひどいとお小言ばかりになる。


「あっ、そういえば」


彼はジーンズのポケットから財布を取り出し、一万円札を五枚差し出してきた。


「なんですか?」
「食費。足りる?」
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