冷徹弁護士の独占欲にママとベビーは抗えない【極上悪魔なスパダリシリーズ】
「もらいすぎですよ」


拒否したのに引いてくれない。


「とりあえず使いきるまでは通ってくれ。それじゃ」
「えっ、ちょっと待って――」


彼はあっという間に去っていった。

無理やり押しつけられたお札を見て呆然とする。


「五万って。どうしよう」


私の一カ月の食費よりずっと多い。

彼の部屋の平面図やパースは家で描けるため、インテリアの仕事をするのにそれほど通う必要はないのに。


「ま、いいか」


どうせしばらく職探し以外は暇だし、素の八木沢さんって楽しい人だし。

いや、結構いじめられている気も……。

でも、園田部長に浴びせられた言葉のように不快ではない。

それは、八木沢さんの発言に悪意がこもっていないと伝わってくるからなのかもしれない。



それから週末になると八木沢さんの部屋に通って三週間が経過した。

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