冷徹弁護士の独占欲にママとベビーは抗えない【極上悪魔なスパダリシリーズ】
彼の家に行くたび、就職活動の進捗状況を報告していたので、何度もエントリーシートだけで断られたのを知っているのだ。


『落ちすぎだろ』


彼に冷たい言葉を浴びせられて、眉がピクついた。


「また頑張るからいいんです!時間はたっぷりあるので、十六時に伺います」
『待ってる』


八木沢さんとちょっと話をしただけで元気が出た。

くよくよしていたって事態は好転しないのだから、次に行くしかない。

電話を切った私は、求人情報をチェックし始めた。



十六時少し前に朝日法律事務所の受付に行くと、五十嵐さんが出迎えてくれた。


「新見さまですね。八木沢は電話対応をしておりまして、少しお待ちいただきたいと申しております」
「もちろんです」
「五十嵐」


そのとき、奥から彼女を呼ぶ声が聞こえてくる。


「はい」


彼女が返事をすると、九条さんが姿を現した。


「あっ、申し訳ありません。五十嵐、あとでいい」
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