冷徹弁護士の独占欲にママとベビーは抗えない【極上悪魔なスパダリシリーズ】
顔が引きつる児玉さんの手を振り切り、取ってつけたようなさわやかな笑顔で私の腰を抱いた八木沢さんは、「はい。彼女と結婚します」とはっきり告げた。

えっ、えええっ!


「いえっ、あの……」
「弁護料」


動揺して口を開きかけると、八木沢さんが私の耳元でボソッとつぶやく。

まさか、婚約者のふりが弁護料の代わり?


「こんな田舎娘と婚約? 八木沢さんはもっと洗練された大人の女性がお似合いですよ」


児玉さんに頭から足先までなめるように観察されて、鼻で笑われるのが腑に落ちない。

田舎娘って……。
たしかにブランド物の洋服を纏い、高いピンヒールのパンプスを履きこなす彼女に比べて洗練されているとは言い難いが、バカにされるいわれはない。

そもそも私は部外者だ。
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