冷徹弁護士の独占欲にママとベビーは抗えない【極上悪魔なスパダリシリーズ】
八木沢さんは我慢の限界なんて言いながら、実ににこやか。
音声をミュートにしたら楽しい話をしているようにしか見えない。


「ここで引いていただけると幸いです。一応、私もその道のプロですし、この事務所には私なんて足元にも及ばない重鎮弁護士もおります。婚約者を侮辱したり危害を加えたりするようなことがあれば、訴訟を起こして勝たせていただきますが」


言い換えれば、〝素直に引き下がらなければ訴訟を起こす。悪いけど勝たせてもらうよ〟ということだ。

さわやかな笑顔とは裏腹に、内容には威圧感がある。
いや、若干脅しのような……。

〝友人の八木沢さん〟じゃなくても、脅してるじゃない。


「な……」
「児玉さま。たしかに違法金利を吹っかけて借金のあっせんをした業者には問題がありますが、贅沢を続けているとまた首が回らなくなりますよ」


あれ、お金持ちそうに見えたのにまさかの借金?


「こ、これはあなたのために……」
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