冷徹弁護士の独占欲にママとベビーは抗えない【極上悪魔なスパダリシリーズ】
でも平然とした顔を作って「俺だ」と対応してエレベーターに乗った。

部屋では、待ち構えていたように彼女がドアを開けてくれる。

しかし心なしか頬を赤く染めた彼女は、俺から目をそらした。

俺の指示通りにここに来ておいて照れているのか?
かわいいヤツだ。


「素直じゃないか」

「私がカギを持ってるんですから、いないと部屋に入れないでしょ?」

「入れるけど?」


素知らぬ顔でポケットからもう一枚のカードキーを出すと、彼女はあんぐり口を開けている。

いちいち表情が豊かで見ていると飽きない。

部屋の奥からはいい香りが漂ってくる。
これまた指示通り、夕飯を作ってくれたのだろう。


「いいにおいがするな」


俺はスタスタとリビングに入っていき、フライパンを覗き込んだ。

ハンバーグか……。
俺の好物じゃないか。

一度作ってくれたことがあるが、あまりのうまさにがっついてしまった。
< 170 / 342 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop