冷徹弁護士の独占欲にママとベビーは抗えない【極上悪魔なスパダリシリーズ】
これからいつでも食べられると思うと、にやけそうになる。


「着替えてくる」
「あのっ……」


帰ると言いだされては困る。
彼女になにもしゃべらせないように、そそくさとベッドルームに向かった。


Tシャツにジャージのズボン。
こんな姿、七緒にしか見せたことがない。

〝弁護士、八木沢彬〟という仮面は思いのほか重い。

事務所でも気心の知れた九条と、おそらくそのうちにくっつくだろう五十嵐の前以外では、真面目でお堅い弁護士の顔をしている。

だからか家に帰ると気が抜けてしまい、なにもする気になれない。

こういう姿を見せるのが嫌で、今まで付き合ってきた女をこの部屋に入れたこともない。


一方、七緒は最初から百面相だった。

< 171 / 342 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop