冷徹弁護士の独占欲にママとベビーは抗えない【極上悪魔なスパダリシリーズ】
それに、民事訴訟法百八十一条一項に、〝裁判所は、当事者が申し出た証拠で必要でないと認めるものは、取り調べることを要しない〟とあり、必ずしも証人尋問が認められるわけではないのだ。

民事訴訟に持ち込んでも、完全勝訴とはいかないかもしれないと感じた俺は、彼女の友人を演じることにしたのだった。

七緒と会話を交わせば交わすほど、彼女のまっすぐで清らかな心に惹かれていった。

それにしても、必死だよな、俺。

仕事を失った彼女に、自宅のコーディネートを頼んだ自分が、信じられなかった。

それなりの家具をそろえているので不満はなかったし、なにより自分以外の人間を部屋に入れるなんて、それまでの俺にはありえない行為だったからだ。

しかし、示談書を交わしたら彼女との縁が切れてしまう。
そう思ったら、弁護料の代わりにと引き止めていた。

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