冷徹弁護士の独占欲にママとベビーは抗えない【極上悪魔なスパダリシリーズ】
「どうかな」


適当に濁すと、「えー」と口をとがらせる。

この反応がかわいいからいじめたくなると彼女は知らないだろう。


「あのっ、でも結婚……」
「腹減ったんだよ。とにかく食わせてくれ」


結婚の話はあとだ。
逃がすつもりはないのだから、ゆっくり話せばいい。

それに、こんなにうまそうな料理をお預けなんて拷問だ。


「わかり、ました」
「いただきます」


しっかり手を合わせてから食べるのは、幼い頃からの習慣だ。

今でこそタワーマンションに住み贅沢ができるようになったが、経済的に苦しい時期もあったため、好きなものを好きなだけ食べられるということへの感謝は今でもある。

まずはハンバーグ。
ナイフを入れるとあふれてくる肉汁を、ソースと絡めて口に運ぶ。

七緒は俺の反応をじっと見ている。
いつもそうなのだが、うまいに決まっているだろう?

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