冷徹弁護士の独占欲にママとベビーは抗えない【極上悪魔なスパダリシリーズ】
でも、うまいと言うのがなんとなく照れくさくて、黙って口に運び続ける。

温野菜にはニンジンは入っていない。
ちゃんとリクエストを聞いてくれるんだな。

ガーリックパンを食べたあとはポタージュスープ。
これも口当たりがよくて、いくらでも飲めそうだ。


「どう、ですか?」


いつも反応を気にしている七緒だが、俺に尋ねてきたのは初めてだ。

よほど気になっているのだろうと、素直に「うまいよ」と答えた。


「でしょー」


あれ?
謙虚に喜ぶかと思いきや、したり顔。

そして次に口にした彼女の言葉で、その顔の意味を知ることになる。


「ニンジン、たっぷり入れておきましたもん」
「ニ……」


やられた。
まさかスープに入っているとは。

外食で出てきたら仕方なく噛まずに飲み込むほど苦手なのに、これならいくらでも食べられる。

七緒は肩を震わせて笑いをかみ殺している。

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