冷徹弁護士の独占欲にママとベビーは抗えない【極上悪魔なスパダリシリーズ】
あんなにつらそうにしていた彼女が、俺の前で頬を緩めているのがうれしい。


「嫌いだって言っただろ」

「うまいよって聞こえましたけどね、さっき。あっ、スープのお代わりありますけどいらないですね」

「いる」


俺が即答すると彼女は噴き出した。

スープもしっかりお代わりして食器が空になった頃、七緒のスマホが鳴りだした。


「すみません」


バッグの中から取り出して廊下に出ていく。

こんな時間に誰だろう。

しばらくヒソヒソ話していたが、その内容までは聞こえてこない。

気になって聞き耳を立てたいのをぐっとこらえて、食器をシンクに運んだ。

食べたまま放置しないでといつも七緒に叱られるからだ。

五分ほど経っただろうか。戻ってきた彼女が瞳を潤ませているので驚く。


「どうした?なにがあった?」


焦った俺は彼女の肩に手を置き、顔を覗き込んだ。


「尾崎さんが……」


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