冷徹弁護士の独占欲にママとベビーは抗えない【極上悪魔なスパダリシリーズ】
尾崎って、彼女がかばった後輩の名だ。


「まさか、またセクハラ――」

「違うんです。セクハラもなくなって元気に働いてます。彼女、セクハラで苦しんでいる間、彼氏に捨てられるんじゃないかと悩んでて……。でも、結婚が決まったって」


は?まさか、うれし涙?

一気に気が抜ける。

後輩の結婚をそこまで喜んでやれる七緒の素直さがやはり愛おしい。


仕事柄、人間の汚れた部分をまともに見てしまうからか、これほど純粋でまっすぐな人間がどれほど貴重かわかっている。

そして、完全に心を奪われているのは認めざるを得ない。


「そっか。よかったな」
「はい」


今にも涙がこぼれそうなほど瞳が潤んでいるのに満面の笑み。
たまらなくなった俺は、彼女を抱き寄せた。


「えっ……」
「まったく。お前だって結婚するんだぞ」


俺、さっき二度目のプロポーズをしたんだけど、忘れられてる?

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