冷徹弁護士の独占欲にママとベビーは抗えない【極上悪魔なスパダリシリーズ】
七緒の存在は児玉さんから逃れるのに、もってこいではあった。
しかし、あのときチャンスだと思ったのは、ストーキングをやめさせられるからではなく、七緒との結婚のきっかけにできるからだった。
一度目のプロポーズを『結婚詐欺』と軽くスルーされた俺は、弁護料だとか起業資金を出すからとか、自分でも驚くほど必死にあれこれ条件を提示した。
今思えばスマートさのかけらもないが、どんな手を使ってでも七緒にイエスと言わせたかったのだ。
「その話ですけど……」
「なに?」
彼女は俺の胸を押して離れようとするが、放してなんてやらない。
いっそう腕の力を強めると、あきらめたようで抵抗しなくなった。
「冗談、ですよね。弁護料はなんとか払えるように努力しますし、起業も自分で頑張って――」
「七緒は俺が嫌い?」
「えっ?」
彼女の発言を遮り尋ねると、微動だにしなくなった。
しかし、あのときチャンスだと思ったのは、ストーキングをやめさせられるからではなく、七緒との結婚のきっかけにできるからだった。
一度目のプロポーズを『結婚詐欺』と軽くスルーされた俺は、弁護料だとか起業資金を出すからとか、自分でも驚くほど必死にあれこれ条件を提示した。
今思えばスマートさのかけらもないが、どんな手を使ってでも七緒にイエスと言わせたかったのだ。
「その話ですけど……」
「なに?」
彼女は俺の胸を押して離れようとするが、放してなんてやらない。
いっそう腕の力を強めると、あきらめたようで抵抗しなくなった。
「冗談、ですよね。弁護料はなんとか払えるように努力しますし、起業も自分で頑張って――」
「七緒は俺が嫌い?」
「えっ?」
彼女の発言を遮り尋ねると、微動だにしなくなった。