冷徹弁護士の独占欲にママとベビーは抗えない【極上悪魔なスパダリシリーズ】
結婚して夫の扶養に入る妻は珍しくない。
でも、無職で仕事が見つからないこのタイミングだと申し訳なくなる。

インテリアコーディネーターとして独立できるなんて、これを逃したらもう二度とチャンスはないかもしれないが、本当に資金を出してもらってもいいのだろうか。

考えれば考えるほど、自分がお荷物のような気がしてきた。


でも、あこがれの人からプロポーズされたのに断るという選択肢もなく、当面彼のマンションで生活できるように、洋服などをバッグに詰め始めた。

今朝、彼と別れるときに持ってくるように言われたからだ。


「よし」


一旦荷物をまとめたが、ノートパソコンを取り出して立ち上げた。

本当に彬さんに出資してもらって起業するなら、しっかりとした計画があるべきだ。

なにが必要で、それを購入するのにかかる費用はいくらか。
仕事をどう進めて、いつくらいまでに利益を上げられる見込みか。

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