冷徹弁護士の独占欲にママとベビーは抗えない【極上悪魔なスパダリシリーズ】
九条さんが『疑似恋愛型は厄介』と話していたけれど、彼女は彬さんが自分に好意があると思い込んでいて、違うと言われても受け入れられないんだ。

私と結婚するとまで話しているのに、相当自分に自信があるのだろう。


「そうですか。でも、婚約しておりますので」


冷たいかもしれないが、他に言いようがない。


「八木沢さんが迷惑がっているのに気づいてないの? あなた、前に勤めていた会社の会議室で上司とはしたない行為をしてクビになったそうね」


児玉さんの言葉に背筋が凍る。


「違っ、違います。私はなにもしてません」


残業していたら上司に呼び出されて、ブラウスのボタンを引きちぎられたのは事実だ。

必死に抵抗して逃げた姿を何人かに目撃されて、いかがわしい行為をしていたと噂を立てられて退職したのだ。


「そんな女、八木沢さんにふさわしいわけが――」
「そこまでだ」
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