冷徹弁護士の独占欲にママとベビーは抗えない【極上悪魔なスパダリシリーズ】
「それじゃあ、やっぱり好きなんだな。よろしく」
「え……」
素知らぬ顔でネクタイを結び始めると、彼女はふぅ、とため息をつきながらもランドリールームに向かった。
「雨、か……」
窓から外を覗くと、大粒の雨が空から落ちてくる。
親父を亡くしたあの日も雨だった。
だから、俺は雨が苦手だ。
「彬さん、どうかしました?」
戻ってきた七緒は隣に来て、心配そうに顔を覗き込んでくる。
「なんでもない。そろそろ行かないと」
「はい」
「七緒も今日は外に出るんだろ?」
「昼過ぎから少し。でもそんなに遅くならない予定です」
正式に起業してインテリアコーディネーターの仕事を始めた七緒は、いきなり仕事が舞い込み、張り切っている。