冷徹弁護士の独占欲にママとベビーは抗えない【極上悪魔なスパダリシリーズ】
今回の案件は、会社から不当な退職勧告をされたと訴えられた機械メーカーの代理人だ。

しかし訴え出たこの社員、遅刻の回数が突出して多く、上司に注意されても改善する兆しもなし。

工場のとある部門でリーダーをしていたが、パートや派遣社員のスケジュール調整を怠り、人手不足で何度もラインを止めてしまうありさまだったらしい。

まあ、自分が遅刻しているのに部下に働けとは言えないのだろうが。

会社としては数回話し合いを持ち、改善のチャンスを与えたものの職務の怠慢は直らず。

結局はみずから退職届を提出したのだが、あとから意に反して辞めさせられたとごねだしたのだ。

おそらく、解決金が目的だ。


会社に申立書が届いてから相談を受けた俺は、会社側の対応を記した答弁書と、証拠として退職届を裁判所に提出した。

第一回期日では、それらをもとに当事者と会社代表者への質問がなされ、審理されることになった。

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