冷徹弁護士の独占欲にママとベビーは抗えない【極上悪魔なスパダリシリーズ】
それに……もしかしたら今日は酔いたい気分なんじゃないのかな、なんて勝手に思った。

さっきの沈んだ様子がどうしても気になるのだ。


「民法の重みが台無しだ」
「あはは。乾杯しましょう」
「そうだな」


彼はワインの代わりに炭酸水を注いでくれた。


「七緒の仕事の成功と、俺たちの赤ちゃんに乾杯」


炭酸水を口にしてからブルスケッタを口に運ぶと、彬さんがじっと私を見ているのに気づいて首を傾げた。


「どうかしましたか?」

「いや。俺も親になるのかって。信じられないな」

「実は私もなんです。妊娠がわかったときは、言葉で言い表せないほどうれしかったんですけど、そのあと不安になったというか……」


私が〝不安〟なんて口にしたからか、彼の表情が一瞬曇る。


「俺、正直言って、父親がどうあるべきかなんて全然わからない。でも、七緒も子供も絶対に守るから」


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