冷徹弁護士の独占欲にママとベビーは抗えない【極上悪魔なスパダリシリーズ】
彬さんに強い眼差しを注がれて、彼がいてくれれば大丈夫だと思えた。


「頼りにしてます」
「うん。それじゃ、口開けろ」
「は?」
「今日は、甘やかしてやる」


食べさせてくれるの?

恥ずかしいような……なんて考えたのもつかの間。彼がニンジンをフォークに刺して私の口の前に出すので、大げさに顔をしかめて首を横に振った。


「好き嫌いするなよ」

「それは彬さんでしょ? ニンジン食べられないパパって、かっこ悪っ」

「うるさいな。子供の頃は我慢して食べてたんだから、いいだろ」


彬さんの子供の頃なんて想像できないな。
美少年だったことだけは間違いなさそうだけど。


「ご両親、厳しかったんですね」


何気なく言うと、彼はなぜか視線を泳がせる。

すでに亡くなっている両親を思い出させてしまっただろうか。


「ごめんなさい。思い出したくないですよね」

< 243 / 342 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop