冷徹弁護士の独占欲にママとベビーは抗えない【極上悪魔なスパダリシリーズ】
「どうしてですか? 私だって一生懸命お仕事してるんです。ひとり立ちしてこれからなのに、一方的にお断りすることなんてできません」


あまりに彬さんが頑ななので、強い口調で言い返してしまった。


「とにかくダメだ。この仕事だけは許さない」


理由すら教えてもらえないの?


「なに、それ……。私だっていろいろ考えて……」


まったくわかってもらえないのが悔しくて、唇を噛みしめる。

彬さんは、はぁ、と大きなため息をつくが、ため息をつきたいのは私のほうだ。


「俺の言うことを聞いておけ」
「そんなのひどい。強情な彬さんなんて嫌い!」


話が平行線をたどり、憤りで我を忘れてしまった私は、彼を玄関に残して寝室に駆け込んだ。

ケンカをしたのはこれが初めてだ。

電撃的に結婚した私たちだけれど、それなりに楽しくやってこられた。

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