冷徹弁護士の独占欲にママとベビーは抗えない【極上悪魔なスパダリシリーズ】
お腹の痛みより、赤ちゃんが心配で怖かった。

結局、動けなくなった私は救急車で病院に運ばれることになった。



かかりつけの産婦人科で、眼鏡をかけた女性医師に診てもらうことができた。

処置室の診察台に横たわったままの私は、緊張しながら先生の話に耳を傾ける。


「うーん、切迫早産ね。でも、絨毛膜羊膜炎(じゅうもうまくようまくえん)の兆候もないし、子宮頸管(けいかん)無力症でもないわね。血圧も安定してるし……。強いストレスでもあったかしら?」


ストレスと聞いて目が泳ぐ。

彬さんとのケンカも、やりがいを感じていた仕事をひとつ降りたのも、彬さんが西岩建設の弁護をするかもしれないと知ったのも、全部ショックだったからだ。


「今、二十九週……。出てくるのはちょっと早いわ」


先生はカルテをチェックしながら言う。


「赤ちゃんは大丈夫ですか?」
「うん。元気ね」
「よかった……」


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