冷徹弁護士の独占欲にママとベビーは抗えない【極上悪魔なスパダリシリーズ】
妊娠がわかってから今日まで特に異常がなかったので、早産の危険なんてすっかり頭から飛んでいた。

でも赤ちゃんが無事でよかった。


「とりあえず、張り止めのお薬を点滴で入れてます。今後は……八木沢さんの場合はお腹の張りだけだから家でもよさそうだけど、安静にできるのが条件。無理なら入院して」

「入院?」


入院を言い渡されるとは思っておらず、かなり驚いた。


「お腹の張りは、三十二週目くらいまでが強く出るの。そのくらいまで入院して、張りが軽くなってきたら退院して出産の日を待つ患者さんもいるわよ」

「そう、ですか……」


どうしたらいいのだろう。
できれば家に帰りたい。


「お仕事してるんですっけ。もうお休みしてほしいんだけど」

「はい。それはできます」


西岩建設の仕事を降りて意気消沈していたけれど、かえってよかったのかもしれない。


「七緒、七緒!」


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