冷徹弁護士の独占欲にママとベビーは抗えない【極上悪魔なスパダリシリーズ】
独立したのに、いざとなったら責任を他者に押しつけるような態度では、絶対に成功しない。


「そうか……」

「それで、正式にお断りしてきました」

「仕事の邪魔してごめん。ストレスかけて、ごめん」


いつもの毒舌はどこに行ったの?

苦しげな彼を見ていると、私の胸が痛い。


「彬さんは私のためを思って断るように言ったんでしょ? だけど、守秘義務があるから理由は話せなかったんじゃ……」

「それにしたって」


彼は唇を噛みしめる。


「でも、彬さんが出ていっちゃったのはつらかった」


私は正直に話した。
これからケンカもすれ違いもあるだろうけど、話し合いもせずにいなくなられては、どうにもできない。


「七緒……。ごめん」
「どこにも行かないで」


私、いつの間にこれほど彼を好きになっていたのだろう。

弁護料の代わりに偽婚約者に仕立てられて、電撃的に結婚。

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